インフェルノは、ダン・ブラウンによる同名小説が2016年に映画化されたものです。
同作者の原作による映画「ダ・ヴィンチ・コード」と「天使と悪魔」の続編となります。
トム・ハンクス演じる主人公のロバート・ラングドン教授が、ダンテの「神曲」をめぐる謎を解く物語です。
主な舞台はイタリアのフィレンツェですが、ヴェネツィアとトルコのイスタンブールも登場します。
普段は通れない、秘密の回廊についても紹介しますので、ぜひご覧ください。
なお、ダ・ヴィンチ・コードと天使と悪魔のロケ地については、以下のページで紹介しています。
目次
インフェルノのロケ地・撮影地1「ボーボリ庭園」
撮影されたシーン
ラングドン教授はフィレンツェのヴェッキオ宮殿に向かう途中、何者かに追われ、庭園に逃げ込みますが、そこがボーボリ庭園です。
このロケ地の見どころ
ボーボリ庭園は、歴代トスカーナ大公の邸宅である、ピッティ宮殿に付随する庭園です。
ピッティ宮殿は、イタリア1のラファエロ・コレクションを誇るパラティーナ美術館をはじめ、5つの美術館・博物館を有しています。
ボーボリ庭園の面積は4万5千平方メートルもあり、イタリアで最も重要かつ美しいイタリア式庭園として、世界遺産にも登録されています。
ボーボリ庭園のみの入場チケットもありますが、ピッティ宮殿とあわせて見学するのがおすすめです。
場所・アクセス
ボーボリ庭園は、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩20分ほどです。
次に紹介するヴェッキオ橋や、その手前のサンタ・トリニタ橋を渡って5分ほどで到着します。
- 住所:Piazza de’ Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア
- 営業時間
- 8:45~18:30(4月~9月)
- 8:45~17:30(10月、3月)
- 8:45~16:30(11月~2月)
- 休業日:毎月第1・最終月曜日、1/1、12/25
- 最寄駅:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
- おすすめの行き方:電車、徒歩
- 公式サイト:ボーボリ庭園
インフェルノのロケ地・撮影地2「ヴェッキオ橋」
撮影されたシーン
ラングドン教授は追手に追われながらヴェッキオ橋を渡ります。
このロケ地の見どころ
ヴェッキオ橋は、イタリア語で「古い橋」という意味で、その名が示すとおり、フィレンツェ最古の橋です。
洪水で何度か建て直され、現在の橋は1345年に再建されました。
ヴェッキオ橋の上には店舗が建ち並んでおり、ラングドン教授はその2階部分にある、ヴァザーリの回廊というところを渡ります。
実は、ピッティ宮殿からウフィツィ美術館は、全長約1kmのヴァザーリの回廊と呼ばれる長い隠し通路で結ばれているのです。
ヴァザーリの回廊は、メディチ家が16世期に、自宅であるピッティ宮殿から執政所であった現ウフィツィ美術館への出勤用の通路として、芸術家であり建築家であるヴァザーリに依頼して作らせたものです。
ヴァザーリの回廊は2020年現在修復中のため見学不可となっていますが、修復終了後(2021年か2022年の予定)は見学コースが設定される予定のようですので、ご興味ががある方はぜひ再開後に行ってみてください!
場所・アクセス
ヴェッキオ橋は、アルノ川に架かる橋です。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩15分ほどの距離にあります。
駅から歩いて向かう途中、ひとつ手前にかかるサンタ・トリニタ橋から、ヴェッキオ橋の全容を眺めることができます。
- 住所:Ponte Vecchio, 50125 Firenze FI, イタリア
- 最寄駅:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
- おすすめの行き方:電車、徒歩
インフェルノのロケ地・撮影地3「ウフィツィ美術館」
撮影されたシーン
引用:公式サイト
ラングドン教授はウフィツィ美術館の回廊を駆け抜けます。
このロケ地の見どころ
ウフィツィ美術館は、メディチ家の歴代のコレクションを展示したヨーロッパ最古の美術館です。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」の他、ラファエロやミケランジェロなどの傑作を数多く有しています。
そんな見どころいっぱいのウフィツィ美術館ですが、ラングドン教授の目的地はヴェッキオ宮殿であり、映画では回廊のみの登場です。
実は、ウフィツィ美術館とヴェッキオ宮殿もまた、普段は使われていない回廊でつながっており、ラングドン教授はそこを通ってヴェッキオ宮殿へ向かっていたのです。
ウフィツィ美術館とヴェッキオ宮殿をつなぐ回廊も、見学ツアーがあるようですので、ご興味がある方はこちらにも行ってみてください。
場所・アクセス
ウフィツィ美術館は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩20分ほどです。
2つ目のロケ地として紹介したヴェッキオ橋を渡らず、アルノ川沿いに進んでいくとたどり着きます。
- 住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI, イタリア
- 営業時間:9:00~18:30
- 休業日:月曜日
- 最寄駅:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
- おすすめの行き方:電車、徒歩
- 公式サイト:ウフィツィ美術館
インフェルノのロケ地・撮影地4「ヴェッキオ宮殿」
撮影されたシーン
引用:公式サイト
目的地のヴェッキオ宮殿にたどり着いたラングドン教授は、五百人広間の絵画に隠された謎を解きます。
このロケ地の見どころ
ヴェッキオ宮殿は、フィレンツェがフィレンツェ共和国であった頃の政庁舎で、現在もフィレンツェの市庁舎として使われています。
映画の舞台となる五百人広間では、共和政時代に市民会議が開かれていたようです。
この五百人広間にあるヴァザーリの絵画「マルチャーノの戦い」の中に、謎を解く鍵が隠されていたのでした。
また、映画にも登場したダンテのデスマスクもヴェッキオ宮殿に所蔵されています。
場所・アクセス
ヴェッキオ宮殿は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩16分ほどです。
ウフィツィ美術館のすぐ隣となりますので、ぜひあわせて行ってみてください。
- 住所:Piazza della Signoria, 50122 Firenze FI, イタリア
- 営業時間
- 9:00~23:00(4月~9月の木曜日以外)
- 9:00~19:00(10月~3月の木曜日以外)
- 9:00~14:00(毎週木曜日)
- ※アルノルフォの塔は別
- 休業日:12/25
- 最寄駅:サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
- おすすめの行き方:電車、徒歩
- 公式サイト:ヴェッキオ宮殿